概要
日本建築仕上材工業会(略称:NSK)は建築仕上材・材料メーカーを主な正会員とし、原料および販売会社等を賛助会員とした工業会です。 会員が取り扱う製品は、建築用仕上塗材、左官材、防水材、床材、補修材、関連資機材などで、その範囲は建築材料全般にわたっています。 当工業会は、より優れた建築仕上材・材料・工法の開発を促すとともに、業界の健全な発展を促進し、建築界さらには社会全般に貢献することを目的としています。
《設立と会名の変遷》
1965年06月 | 日本防水リシン工業会として設立 |
1969年12月 | 日本湿式建材工業会に改称 |
1973年06月 | 日本建築吹付材工業会に改称 |
1980年01月 | 日本建築仕上材工業会に改称 |
公的業務
- 日本工業規格JIS A 6909(建築用仕上塗材)JIS A 6916(建築用下地調整塗材)および制定JIS A 6918(ラス系下地用既調合軽量セメントモルタル)の制定・改正原案作成。
- 日本建築学会建築工事標準仕様書JASS 15(左官工事)、JASS 23(吹付け工事)および官公庁等の工事仕様書制定・改正作業に委員を派遣して協力。
- 建築用仕上塗材、左官材料・補修用材料等の生産数量調査、統計。
業務内容
- 仕上材の水系化と普及
世界的な地球環境の保全運動に協調し、「環境保全・省資源・安全衛生」のニーズに応えるため、揮発性有機化合物(VOC)の低減を目的として仕上塗材の水系化を推進しています。
- 公的研究機関との共同研究
広く社会的問題に対応するため、建設省建築研究所(現:国立研究開発法人建築研究所)などの公的研究機関と共同研究を積極的に進めています。
<これまでに取り扱ったテーマの概要>
- 仕上塗材の耐久性に関する研究
- 外装材によるコンクリートの中性化・鉄筋腐食抑制効果に関する研究
- 外装材の補修・改修技術に関する研究
- 軽量セメントモルタル耐火被覆材および耐火塗装に関する研究
- 吹付けアスベスト飛散防止に関する研究
- 塗替え補修後の塗装・仕上塗材の耐久性及び塗替えシステムに関する研究
- 有機溶剤を削減するための建築塗料および建築塗装仕様に関する研究
- 健康的な居住環境形成技術に関する研究
- 高耐久性および新しい機能性を付与した外装材料に関する研究
- 高品質・施工法の標準化と普及
当工業会では新たな技術・材料に対応するため、自主規格(日本建築仕上材工業会規格:NSKS)を随時定め、材料および施工法の標準化と普及を進めています。
<これまでに制定した規格>
- NSKS-001:下地調整用注入ポリマーセメントモルタル
- NSKS-002:欠損部補修用ポリマーセメントモルタル
- NSKS-003:補修用注入ポリマーセメントスラリー
- NSKS-004:浸透性吸水防止材
- NSKS-005:欠損部補修用軽量エポキシモルタル
- NSKS-006:鉄筋コンクリート補修用防せい材
- NSKS-007:吹付モルタル材
- NSKS-008:セルフレベリング材
- NSKS-009:セメント混和用軽量発砲骨材
- NSKS-010:無機質系調湿性仕上塗材(内装用)
- NSKS-011:石材調仕上塗材